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rain* ~BL only~

BLオリジナル小説オンリーブログ。 やおいが生き甲斐。BLは浪漫です!!

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15 好きで気がおかしくなりそう/R18

なぜキスをされているのか。
なぜキスをしているのか。


言い訳はもう、浮かばなかった。





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14 ふたりのよるに

「あらあら」

夕食のため階下に降りた光輝をみた、母の第一声はそれだった。
泣きやんだ後も目が真っ赤で、少しだけ恥ずかしそうに改めて挨拶をした光輝は、年よりもはるかに幼く見える。それが木戸家の<お母さん>の何かをひどく刺激したらしい。
光輝が、涙声でいただきます、と手を合わせたのと同時に、母はにっこりと息子に確認した。
「明日、終業式よね」
「うん」
「じゃあ、泊まっていってもらいなさい」
「え」
なんで、と問うた息子にはもう目もくれず、おみおつけを珍しそうに一口含んでごっくん、と音をたてて飲み込んだお客様に、母は笑顔を向けた。
「いいわよね?」
おうちにはちゃんとお電話しておきなさい、と言い、にこにこと念を押すよその家のお母さんに、光輝はおずおずと、はにかむように笑顔を返す。
父は仕事で遅くなるという。
いつも母と二人で食事をとることが多いのだが、今日は珍しく箸が三膳ならべられた。
異分子は光輝なはずなのに、何だろうかこの疎外感は。
取り残された息子は、こっそりため息をつきながら動物性たんぱく質の少ない食事―木戸の体を気遣う母の想いが詰まったもの―をかみしめるのだ。


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13 あの日のお星さまをつかめるのなら

きど、たからさん。

福原光輝です。


あの言葉にどれほどの想いが詰まっていたかを、木戸は一呼吸ごとに理解した。
なんでお前は俺を知っているんだ、と言った瞬間の、光輝のあの表情の意味を、いま、知る。




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12 あの幼い日のお星さま

それは、幼いころの光輝にとって、たった一つの星だった。





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11 そして記憶が、語り始める/R15

小さな泣き声を聞いたような気がした。


――――みつき、だよぅ

記憶の奥の奥のうっすらとしたところ。
そこで、泣きじゃくる子供の姿を見つける。
あれは。

かすかに記憶の紗がめくれていく。
病院のベッド。
クリーム色のカーテンが揺れる。

―――みきじゃない。ぼくはみつき。

泣きじゃくる子供の背中に、同じくこどもの手が添えられる。
幼い自分の、手だ。

――――これ、なんて読むの


大きなタオルに身をくるませて、そのはしっこの、マジックで書かれたひらがなを小さな指でなぞる。

――――きど、たから。


覚えたよ、ぼく、わすれないよ―――


あれは。あの記憶は。






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