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rain* ~BL only~

BLオリジナル小説オンリーブログ。 やおいが生き甲斐。BLは浪漫です!!

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05 あなたとならすべてに意味がある

その後、触れあった唇が言葉を紡ぐこともなく、沈黙のあいだ伏せられていた目と、最後に一度だけ目線があった。
なぜか泣きそうな目だった。

ぺこりと頭を下げられる。
そのまま背を向けて駆け出していく背中。
それを見送ることしか、できなかった。





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04 たとえば、他愛ない話も

「帰るか」
ひとしきり笑った後で、目じりの涙の粒を指で払いながら、木戸は提案した。
「え」
そんな・・・と顔に書いてある。
せっかく親密に話せるチャンスだったのに、それをまさか自分が寝入ってしまってダメにしてしまうとは、光輝にとって痛恨の極みであった。
けれど、次の言葉に、一発逆転。
心臓がきゅっと音を立てて跳ねた。
「一緒に」



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13 ジンクスその3「パラソルツリー」-3-

「いつまで二人で馬鹿笑い?」
そんな不機嫌な声にひるまず、二人はまだ笑っている。
「吉良くん、コレ、ひきとるけど?」
ルームメイトを指すみなとに、目じりにわいた涙の粒を指でぬぐいながら、吉良は首をふった。
「いえ、僕も図書室に用事があるので」
ご一緒します、という意思表示だろう、持っていたビニール傘を少し上に持ち上げるしぐさをする。それはいいとして、では。
「戻るときも、吉良君に頼む気?」
行きはよいよい、帰りは・・・と古いわらべ歌を思い出した。



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03 何から、話しましょうか

「きどたからさん、あの」

「福原」

相手の先手を打ち、いつもの告白にながれそうな気配をぶった切って、提案した。
それは6月の真ん中、水曜日の朝。

名前を呼ばれた茶色い塊は、大きく4回瞬きをした。
瞬きの回数が増すたび、ほほに朱がのぼる。


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02 会えてうれしいです

木戸とて、答え合わせを望んでいた。

 ――まず、いつ、自分たちは出会ったのか。

福原光輝という名に憶えがなく、100歩ゆずって、親の都合で苗字が変わったとしても、下の光輝という名に覚えはない。
さらに1000歩ゆずって、名前すら家庭裁判所経由で変わったとしたら、あんなに自信満々に名乗る意味も分からないし、覚えてないんですか、という相手の反応も不可解だ。

秀才が集うこの学校のおかしいところは、どちらかと言うと理屈を追求することに重きを置いて、本質をないがしろにしすぎるところ。

要は、見知らぬ相手が自分を知っている謎を解明したいということが先走り、男が男に恋ごころを告白したことは、この際、脇に置かれていた。



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