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rain* ~BL only~

BLオリジナル小説オンリーブログ。 やおいが生き甲斐。BLは浪漫です!!

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02 会えてうれしいです

木戸とて、答え合わせを望んでいた。

 ――まず、いつ、自分たちは出会ったのか。

福原光輝という名に憶えがなく、100歩ゆずって、親の都合で苗字が変わったとしても、下の光輝という名に覚えはない。
さらに1000歩ゆずって、名前すら家庭裁判所経由で変わったとしたら、あんなに自信満々に名乗る意味も分からないし、覚えてないんですか、という相手の反応も不可解だ。

秀才が集うこの学校のおかしいところは、どちらかと言うと理屈を追求することに重きを置いて、本質をないがしろにしすぎるところ。

要は、見知らぬ相手が自分を知っている謎を解明したいということが先走り、男が男に恋ごころを告白したことは、この際、脇に置かれていた。



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01 大好きです

「大好きです!!」

力いっぱい、光輝(ミツキ)は宣言した。

大好きな人に大好きだと言える幸せを、全身で表現したくて、でも表現するには体は小さくて、仕方ないからその分を笑顔に上乗せする。



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12 ジンクスその3「パラソルツリー」 -2-

しとしとと、雨が降る。

かわす言葉に迷い、果たせずにまた沈黙を更新する。

何を話せばいいのか、わからなかった。




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11 ジンクスその3「パラソルツリー」 -1-

梅雨が来た。6月だ。






寮と学舎は屋根づたいの廊下が渡され、雨に当たらず一日が済む。
それでも離れにあるクラブ棟や、独立図書館に行くには傘をささねばならない。

健が気まぐれで訪れようとしたのも、その図書館棟だった。
そして手持ちの傘をばっと開いた瞬間、風が吹いた。


気づいたときには、傘がさらわれた。

そして・・・


木にひっかかった。




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10 ジンクスその2「枯れ葉のしおり」 -4-

自分の気持ちなのに、自分で見失うって、そんなことあるか?

自分にそう突っ込む。

そもそも恋ってなんだ。
女子にいだく感情だけを恋と言っていいなら、このもやっとしたこれは何だ。

答えは、出ない。



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