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rain* ~BL only~

BLオリジナル小説オンリーブログ。 やおいが生き甲斐。BLは浪漫です!!

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06はなすべきこと

油断した。

あきらが油断した、その一瞬の隙をついて、秀也は現れた。
放課後の、部活の時間だった。

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05かわっていくこと

びくっ、と、考えるより先に体が反応した。
ただ、何気なく頭に手をのばされただけなのに、過剰に反応してしまう。

あ、まずったかな。

そう思って相手を窺うと、きょとん、と文字で書いてありそうなほど分かりやすい表情の水守がいた。


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04・・・してはいけないこと /R15

「・・・ふっ・・・」
口腔に押し込まれる熱は、確かな意思を持っていた。
力のこもった舌は、嫌がるあきらをさらに求め、深く、深く、追ってきた。
「ん・・・や・・・しゅ、う」
声は届かない。
秀也の唇は、一瞬の隙も許さないほどにあきらをむさぼっていた。

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03いままでとちがうこと

気がつくと、隣をあるく秀也の歩調が少し早くなっていた。
機嫌が悪くなると出る、彼のクセの一つだ。
「秀也?」
そっと声をかけると、無言のオーラが返ってくる。
相当、機嫌が悪いらしい。
心当たりもなく首をひねっていると、もそりとした低い声が何かを言う。
聞き逃しそうになりつつも、必死に拾った音の連なりは「さっきから、そればっかだな」。
「・・・何が?」
返せば無言が返ってくる。
こうなった秀也は、相当手ごわいことを経験上知っている。
根気強く待っていると、怒ったようなぶっきらぼうな声が降ってきた。
「お前、今日これで何度目だよ。・・・水守の、話」
ああ、と、その言葉にようやく合点がいく。

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02ききたいこと

あれは、何度目かの貧血でふがいなく倒れた時のこと。
小さいころからすぐに立ちくらみやめまいで倒れていた自分は、体が大きく成長するに連れて、うまいこと受身が取れずに、一度倒れると大事になってしまった。
その日も、体育の授業中にあっけなく倒れてしまった。
クラスは、A~C、D~F組の2つに分けられ、あきらは秀也と別の場所で授業を受けていた。
中学までは、こういうとき、すかさず秀也が助けてくれたのだが、そんなことをあてにするわけにもいかない。
あっけなく倒れた自分を保健室へと運んだのは、水守だったと後に知った。

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