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rain* ~BL only~

BLオリジナル小説オンリーブログ。 やおいが生き甲斐。BLは浪漫です!!

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15 ジンクスその4「ブルーレター」

なぜ、と問われても、説明できないことがある。

意味もなく、行動してしまうことがある。

それが恋なのだと、唇の熱で知った。





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14 ジンクスその4「ブルーレター」

そして数日後。

机の中に、古ぼけたあの青を見つけた。


「・・・・・。」


みなとは静かにそれをポケットに移す。




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13 ジンクスその3「パラソルツリー」-3-

「いつまで二人で馬鹿笑い?」
そんな不機嫌な声にひるまず、二人はまだ笑っている。
「吉良くん、コレ、ひきとるけど?」
ルームメイトを指すみなとに、目じりにわいた涙の粒を指でぬぐいながら、吉良は首をふった。
「いえ、僕も図書室に用事があるので」
ご一緒します、という意思表示だろう、持っていたビニール傘を少し上に持ち上げるしぐさをする。それはいいとして、では。
「戻るときも、吉良君に頼む気?」
行きはよいよい、帰りは・・・と古いわらべ歌を思い出した。



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12 ジンクスその3「パラソルツリー」 -2-

しとしとと、雨が降る。

かわす言葉に迷い、果たせずにまた沈黙を更新する。

何を話せばいいのか、わからなかった。




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11 ジンクスその3「パラソルツリー」 -1-

梅雨が来た。6月だ。






寮と学舎は屋根づたいの廊下が渡され、雨に当たらず一日が済む。
それでも離れにあるクラブ棟や、独立図書館に行くには傘をささねばならない。

健が気まぐれで訪れようとしたのも、その図書館棟だった。
そして手持ちの傘をばっと開いた瞬間、風が吹いた。


気づいたときには、傘がさらわれた。

そして・・・


木にひっかかった。




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