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rain* ~BL only~

BLオリジナル小説オンリーブログ。 やおいが生き甲斐。BLは浪漫です!!

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08 嵐の前の静けさと

「え、付き合ってんの先輩と」
正志の言葉に、光輝は大きな目をさらにまんまるにして見せる。
「え、そんな幸せ、この世にあるの!?」
「・・・。」
友達歴はけっこう長いが、正志にとっても光輝はよくわからないイキモノだった。
ましてや木戸にとっては、さぞ未知の生命体に映っているだろう。




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07 この気持ちは、誰にも、さわらせない

本日ただいまより、自らを「ミスターうかつ」とでも名乗った方がよいだろうか。

炭酸飲料のキャップをひねりながら、そんなことを考える。
ぷし、と、気圧が変化する感触と心地いい音がするが、実はそれほど飲みたいわけではなかった。
開けた以上、炭酸がぬけていくのが道理で、それがもったいないから煽る。
のどが渇いたわけではない。
開けてしまったから、飲むしかない。
―――この状況と似ている。
となりで無言のまま地をにらみ、体育ずわりをしている茶色の塊を盗み見しながら、ため息をにがす。

うっかり、口を滑らせてしまった。
だから話したくはないが、話さなければならない。
口を滑らせてしまった以上。
そうでもなければ、一歩も引かない構えをみせた光輝から、逃げるすべなど思いつかなかった。



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06 あなただから、意味がある

たとえるならそれは、立っている地面を、ぐるりとひっくり返されたような感覚だった。

何が起きたのか、分からない。

ひたすら混乱していた。

唇の感触は嘘ではなく、北島が去った後、うわっとセミの声が戻ってきたことで、自分が正気に返ったことを知る。



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05 あなたとならすべてに意味がある

その後、触れあった唇が言葉を紡ぐこともなく、沈黙のあいだ伏せられていた目と、最後に一度だけ目線があった。
なぜか泣きそうな目だった。

ぺこりと頭を下げられる。
そのまま背を向けて駆け出していく背中。
それを見送ることしか、できなかった。





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04 たとえば、他愛ない話も

「帰るか」
ひとしきり笑った後で、目じりの涙の粒を指で払いながら、木戸は提案した。
「え」
そんな・・・と顔に書いてある。
せっかく親密に話せるチャンスだったのに、それをまさか自分が寝入ってしまってダメにしてしまうとは、光輝にとって痛恨の極みであった。
けれど、次の言葉に、一発逆転。
心臓がきゅっと音を立てて跳ねた。
「一緒に」



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